行方不明のアイドルを追え!!(3)

百合子「とりあえずあの黒い人からは逃げられましたね」
亜利沙「だけどこのままだと手がかりががありません......うぅ、すみません。ありさが不甲斐ないばっかりに〜」


百合子「いえ亜利沙さん、実は次の手を用意しています」
亜利沙「今日は所長がすごく有能ですっ!!」

可憐「や、やっと追いつきました。ここにいらっしゃったんですね、所長」


百合子「可憐さん、お疲れ様です。それで......例のものもあるでしょうか?」
可憐「はい、ここに......一度結婚式場にうかがってお借りしてきました。三浦あずささんが、先ほどまで着用していた私服になります」

亜利沙「も、もしかして。そ、それをまさか......ふぉ〜ありさも!!ありさもー!!」


百合子「ちょっと落ち着いてください亜利沙さん!可憐さん、どうでしょうか?」
可憐「そ、そうですね......方向はこちら、でしょうか......」


亜利沙「ふぉ〜ありさも! じゃなくて......香水とかではなく、服についている匂いでも分かるのって凄すぎますっ!」
・・・

百合子「ここは......」
可憐「中華街、ですね。料理屋さんがたくさんあって、ちょっとこれ以降は追跡できそうにありません。ご、ごめんなさい!!」


百合子「いいえ! ここまで来れたのは可憐さんのお力のおかげです! ここから先は私の推理力にお任せください!!」
